Day 10

寒い。寒すぎる。今日は十二月四日。上着を着ないで外に出たら、まじで死んだ。いつものカフェは近いから、早足で駆け込みたかったが、今日はこのエッセイでそう言えば外の写真を撮っていな かったなと思って、カメラを持っている。そして、カフェに着いた今、流れ始めたのはオーラルシガレッツの「気づけよBaby」。なんて狂乱している日なのだろうか。悴んだ手が、ちょっとだけ温まってきた。

多分、このエッセイに収録されている写真は、モノクロになるはずだ。カラーにすると印刷代が嵩張るから、Amazonでモノクロにしてもらっているはず。どんな仕上がりになるのか、すごく楽しみ。というか、写真付きで印刷したことがないのだが、ちゃんと上がってくれるのだろうか。ここにきて若干不安になっている。そして、昨日のラジオでこのエッセイは百ページは欲しいと言ってしまったがために、ここからスピードアップしないといけない。きっと読者の皆さんも、この辺からぼくの変わり映えのなさすぎる日常に飽きてきていることだろう。語らせてもらうとしよう。

ラジオが昨日で十六回になった。こんなに続くと思っていなかった。いや、続くとは思っていたのだが、いざ数字になってみるとなんだか感慨深い。まだ早いか。

 相方のナヨ丸。変換間違えた、なよまる。あれ、合ってる?ナヨまるだっけな、まあなんでもいいや。みたいな感じの仲である。なよまると出会ったのは、確か八月だったはず。麻布十番のパン屋で、なよまるがハーフジーンズを履いていて、少年だったことを覚えている。この本を初公開するZINEフェスでも、一緒に出店しているはず。なよまるを最初に見た印象は、「なんだか気が合いそう」だった。落ち着いている、よく喋る、明るい。自分と似ているなと思った。そして、ラジオが好きだということを聞いて、当時作っていた雑誌で特集させてもらうことをやめて、一緒にラジオをやらないかと誘った。結局その雑誌も終わってしまったから、雑誌づくりのムーブメントはなよまるに出会うためだったのではないかとすら思っている。大袈裟か。でもまじでそうかもしれない。

Spotifyポッドキャスト「雨が降るから、今日は休もう。」。名前は結構ノリで自分が決めたら、意外としっくりきている。というか馴染んでくれてよかったなと思う。「あめやす」なんて略してくれている人がいるとかいないとか。多分まだいない。俺らで言っているだけ。笑 

ラジオは一種のオアシス的な感じになっている。自分でも不思議なぐらい、ぶっちゃけ楽しい。楽しいというか、落ち着く。一週間って、意外と色々あるなあと思う。

毎週水曜日に収録しているのだが、自分もなよまるも、何かしら出来事があるから、それを話すのも聴くのも楽しい。なよまるも、飾らずに話してくれる、そして交友関係があまり広い人ではないから、気が合うのだろうな。なよまるは、シングルマザーで、中学生(だったはず)の娘さんと暮らしている。まじで日々頑張っていて、素敵だなと思っている。でも、麻布十番で会ったときは、きっと大変だろうに、その大変さを感じさせないくらい、軽やかでしなやかだったことを覚えている。ちなみに何を話していたかは、覚えていない。笑

ラジオは令和の裏垢であると、なよまるがいつかつぶやいていた。同意はしないが、なんだか響きの良さに、この語呂だけは覚えている。令和の裏垢かあ。ぼくは人生が「裏アカ」感はあるなと思っている。目立ったりとか、有名になったりとかそういうことではなくて、シンプルに隠れながら、ひっそりと、でも幸せに暮らすのが、アドベンチャー感があって、最近は楽しい。もともと、というか今も「愛は猫の眼」として、インフルエンサー活動をしているから、プライベートがあることの楽しさはすごく感じる。あめやすはどっちかというと、どっちとも言えない気がする。裏過ぎないし、裏でもあるし、みたいな感じはあるなと思う。