まだちょうどいい温度調節ができない。外は寒いのにカフェの中は暑い。
わかった、席が悪いんだ。暖房直撃の席にいつも座ってたわ。なんで気づかなかったのだろう、ということで朝でまだ誰もいないので、席を移動。涼しい。
多分まだこの生活に慣れていないせいか、なんの目的もなく何かをすることが、ちょっとむずむずする。焦燥感に駆られるというか、何かしなきゃいけないのではないかと気持ちが逸る。一回深呼吸。
昨日、エッセイ本を10冊ぐらい大人買いした。明日明後日で届く予定だ。原田マハさん、村上春樹、村上龍、星野源さん、などなど、著名なエッセイを書いている方から、あまり知られていない方まで買ってみた。エッセイはどんな本でも面白いと僕は思う。小説とは違って、物語を必死に追いかける必要がない感じがする。自分で読み進めなくても勝手に進んでいく感覚。小説は自分でページを捲らないと進まない(厳密に言えば本が完成された時点で進むことはわかっている)のだが、エッセイはぼんやりと眺めていても進んでいく感じがあって好き。楽。
昔、いい言葉に出会って今も覚えているものがある。「本は海外旅行に似ている。旅のチケットを買うように本を買っている。」という誰かの言葉。本当にその通りだなと思った。違う世界に飛び込む、味わうことはまさに海外旅行。足が悪くてあまり遠出をしたくない僕にとって、この言葉は少し救いだった。あ、本を読めばいいんだと思うことができた。
あ、パン屋の店員さんがサンタ帽子をかぶっている。そう言えば今日は24日か。なんか普段はちょっとあまり喋らなそうな人がこういうサンタ帽子をかぶっていると、ちょっと笑ってしまうし、可愛いなと思う。愛おしい。ちょっと内心嫌なんだろうな。それを堪えてちゃんと被っているのはすごい偉いなと思う。サンタ帽子、可愛いですねとか言って、困らせてみようかしら。
近くのスーパーのお肉がとんでもなく美味しいことを発見した。どうやら店主の方が毎朝買い付けに行っているらしいではないか。一昨日、豚キムチを作って、豚の質が違う!と驚いた。油が乗っているというか、なんかまろやかな感じ。ちょっと高いのだけど、本当に美味しいからありがたいなと思った。
ふくらはぎをこの間ヘッドスパで追加でマッサージしてもらって、マジてよかったので、今「ふくらはぎゅ」という家でも使えるマッサージ機を買った。名前がいい、ふくらはぎゅ。僕は心の中で、自分が「ぎゅ!」の時にちょっと可愛こぶってポーズしている姿を想像した。うん、吐き気がした。
ふくらはぎをマッサージすると、本当にいいらしい。第二の心臓と呼ばれるほど大事な器官だと。第二の心臓!?そんなに大事なところなのかとびっくりした。足裏もできるらしいが、足裏の使い方は書いていなかったから期待しないでおこう。
そうそう、肉の話。自炊を始めてなんだかんだで二週間ぐらい経つ。かなり慣れてきて、この調味料を入れればこの味になるとか、そういうことも感覚で掴んできた。レシピを見なくても、感覚で調味料を入れて美味しくなるから、料理のセンスがあるのだと勝手に自分を持ち上げている。いやでもかなりセンスあると思う。簡単な料理しか作っていないけど、野菜とか肉とか、シンプルなものが結局一番うまいと思う。
午後になった。またカフェに来ている。なんだか街の雰囲気が一気に年末になった気がする。お正月感。僕はこの感覚がすごく好きなのだが、ここ2、3年は忙しかったのと実家に帰っていなかったので、感じられていなかった。なんだろう、このおじいちゃんおばあちゃんちに来ている感じ。ちょっとぼんやりとしたオレンジの暖かい空気が胸の中に流れている。この空気感が好き。
母がさっきまで家に来ていた。大掃除を一緒にしようと言ってくれて、色々と掃除してくれて助かった。そしてお昼には、初めて料理を振る舞った。牛肉、大根、牛蒡を炒めたちょっとした炒め物。でもシンプルですごく美味しかった。母は喜んでくれた。この歳になってやっと、ご飯は出来立てがうまいのと、作っている側は早く食べてほしいことがわかった。母が僕の小さい頃に口酸っぱく言っていたことの気持ちが、少しずつわかってきて、大人になってきていることを実感する。
隣にカップルが座ってきた。そういえば今日はクリスマスイブだった。「クリスマスか!」と彼氏さんっぽい人が言っている。しっかりと用意しているくせに。明日は車でレストランに行くらしい。車で?お酒は飲まないのかな、シャンパンとかさ。
すごくおしゃれな二人でびっくりする。そしていい匂いがする。車はスポーツカーらしい。真っ白らしい。あ、話を聞いているとレンタカーっぽいな。一気に彼氏さんが可愛く見えてきた。あ、こんな盗み聞きしてごめんなさい。不器用に「メリークリスマス」と言って乾杯している感じがなんだか素敵。多分まだ出会ったばかりか、付き合ったばかりなのだろう。「人生の話を聞かせてください」と彼氏さんっぽい人が言って、「生まれてから、このカフェラテが出るまで。」とおしゃれなことを言っている。あ、この雰囲気多分マッチングアプリで出会った感じだな。あ、本当に盗み聞きしてごめんなさいもうやめます。
エッセイって、意外と読まない人が多いらしくてびっくりした。小説ならまだしも、自己啓発本が一番読まれていることって、なんだか違和感。僕はもう自己啓発本は全く読まなくなった。先日買ってみたコムドットのやまとさんの「命の燃やし方」も、結局10ページぐらい読んでやめてしまった。まあ、シンプルに自己啓発的な文章が肌に合わないだけなのだが。