短編から始めて小説を書こうとするも、なかなか書けない。エッセイの文体で慣れてしまったからか、うまく言葉を繋げることができずに、小説を書くために作ったドキュメントを消して、今エッセイに逃げてきた。小説を書いている人はすごい。
実は僕も、3冊ほど小説を書いたことがある。その時はなぜか書き切ることができて、4万字ほどの大作になった。一年半前ぐらいのことである、懐かしい。でもなんで書けたのか分からないほどスムーズに書けていた気がする。新人賞をとるとか、そういうことを目指していた頃。あの時は何か箔がつかないと生きている意味がない、生まれた意味がないとすら思っていたのかもしれない。エッセイを安心して書けるのも、何者でもない自分のことを肯定することができたからなのかもしれない。
昨日、本の中で素敵な言葉に出会った。「感情を言葉に出せることは、その感情を感じている自分を肯定している証拠。」という言葉で、すごく素敵だなと思った。
ご飯を食べて美味しいと言う、空を見上げて幸せと言う、喧嘩をしたら悲しいと言う。そう言うことが書かれていた。僕は意外と苦手だなと思った。特に悲しいとか寂しいとかを言うことが苦手だなと思った。いや、意外と嬉しいとか幸せと声に出して言うことも、誰かの前だと言えていないのかもしれない。