2026.01.13

いつものカフェでらしくない音楽が流れている。すごいズンチャカしているリズムで、エレクトロニックで、ちょっとむずむずする。僕はこういう曲とは真反対の音楽が好きだから、居心地が少し悪い。友達を待っているから席を離れるわけにはいかないから、ノイズキャンセリング付きのイヤホンを耳に突っ込む。少し心が落ち着いてくる。

実はノイズキャンセリングがあまり好きではない。なんだか世界が密閉されている気がして、普段はオープンイヤー型という、付けながらでも会話ができるものを付けている。一人で生きていると、外にいる時ぐらいは一人になりたくないと思って、街の音を聴きたくなる。車や人々が歩く音、鳥の鳴き声などが心地よくて、歩いている時はイヤホンをつけないことが多い。

夜になった。今日はなんだか料理を作る気が起こらなかったので、お茶漬けを食べた。塩味が効いていて好き。お茶漬けはお茶の味がしないよなあと以前から思っているが、今日もお茶の味はしなかった。でもなんとも言えない、「お茶漬けの味」がする。よく小さい頃にお腹が空いたら夜に母がお茶漬けを作ってくれたことを思い出した。ご飯があれば10秒でできるお茶漬け。しっかりとお腹が満たされて、ちょっとだけ眠い。

文芸友達のモチちゃんと、「おっとっと、」というポッドキャストをすることが決まった。以前からモチちゃんは継続してエッセイを書き続けていて、本当に書くことが好きなんだなと思っていたので、嬉しい。

モチちゃんはちょっと緊張と不安が混ざったような顔をしていたけど、最後にお別れする時はすっきりとした顔だった気がする。僕としても、ポッドキャストは3つ目。全部しっかりと続けられる環境を継続できるように、生活を整えていこうと決意した。

「おっとっと、」という名前は、モチちゃんが「夫の話をエッセイに書きたいんだよね、書きたいこといっぱいある!」という何気ない呟きから、僕が思いついたものだ。夫の話をするポッドキャストって、なんだか面白そう、そんな気がして、提案した。その話をすると、モチちゃんはちょっと目を輝かせて楽しそうな顔をしていた。ちょっと嬉しかった。

以前から、書くことが好きなことを感じていて何か一緒にやりたいと思っていた。それが実現できそうで、嬉しい。前々から会話のシミュレーションをしたり、なんとなく今日を目掛けて準備していたから、良い形になってよかった。こういうお誘いをする時は、東京にいるからかちょっと緊張する。その人のことを大切にしている周りの人のことも考えて、一緒にやる「責任」まではいかないけど、そういうものを感じる。楽しく続けたいな。今はただそれだけ。いずれお互いのエッセイの本などを出して、あの時、始めて良かったねと言いたいな。

わんこの目にゴミが入っているのを見つけた。明日病院に行ってくる。通っている動物病院は家から徒歩3分。ちょっとしたことでもすぐに連れて行く癖を付けたいから、目にゴミが入ったぐらいで、と一瞬思ったけど、すぐに予約をした。そしたらちょうどボイトレの体験レッスンに関するメールがきて、どうやら担当の先生が風邪を引いたらしく、タイミングよくリスケになった。わんこのことを早く連れて行けということだなと思い、早い時間の予約に直した。

僕は一度心配になると、意外と自分のことのように胸が痛くなる。今もちょっとわんこのことが可哀想に思えて、胸が痛い。大丈夫かな、目が見えなくなったりしないかな、そんなことを考えながら今エッセイを書いている。さっきはそんなモヤがかかったまま、お茶漬けを食べた。そんな時に食べるお茶漬けは、ちょっと冷めていた。