なよまるの『東京フルスイング生活』を広げるのはちょっと恥ずかしさもあり、なんだか誇らしさもある。朝のパン屋で、パンを待っている時にこれを読んでいると、二度見されることが多い。それぐらい派手で、印象が強い本。
自分がエッセイを書こうと思ったきっかけは、なよまるで、その軽やかば文章がいいなと思った。軽いではなくて、軽やか。一見すると重い話でも、少しのユーモアを交えて話してくれるから、こっちも気を構えずに読むことができる。
こういう楽な、ゆるいものってこれからすごい大事だよなって思う。何でもかんでもこってりしすぎていて、さらには情報が詰め込まれすぎていて、嫌になる時がある。でもそういうこってりが必要 で、欲している時もある。コムドットの動画はこってり。見た後に少し疲れるけど、爽快感がある。むくえなの動画はあっさり、すしらーめんの動画は現実離れすぎていて逆にあっさり。この文章で出てきたユーチューバーを知らなかったら、気が向いたら検索して欲しい。その流れで行くと、いや、なよまるのフルスイング生活は意外とこってりだな。noteはあっさりな んだけどな。こってりだけどサラッとしている、結構珍しい本だと思う。さくらももこさんのエッセイとかは結構こってり。松浦弥太郎さんはあっさり。ラーメンの話をしているわけではない。わかってるわという声が聞こえてきそうだ。
海が見えるところに行きたい。できれば砂浜からではなくて、ホテルとかの窓から見えるところがいい。大きくひらけたところが昔も今も好きで、空と海が好きだった。逆に山は見るだけで吐き気がするぐらい嫌い。山登りとかまじでやっている人の気がしれない。多分足の障がいのせいもあって、あまりいい印象がないのだと思う。
一番好きなのは、空かなと思う。いつでも上を見上げれば綺麗で無限の解放感を感じさせてくれる。神。雲とかが浮かんでいる時は、わんこと一緒に足を止めて見ている。わんこはその時ちょっと前に 進みたそうにしているから、空の良さをわかるのはもしかしたら人間だけなのかもしれない、なんて思ったりする。
空は空でも、僕は都会の空が好きで、学校の校庭とかでちょっとだけひらけたところが一番好き。空は多分、常にあるからこそ、少しだけ見えているぐらいがちょうどいい気がする。濃い青は夏に、薄い水色は冬に、たまに灰色で空気が湿っているところも好き。悩みがどうでもいいとか、そういう効果は経験したことはないが、ああ、世界ってどこまで広がっているんだろうと考えたりはする。
誰かが柔らかい笑顔をしている瞬間を見られたら、その日がいい日になることが多い。今日は同い年ぐらいの女性が、おばあちゃんに「この席空く?」と聞かれて、柔らかい笑顔で「はい!」と答えている瞬間を見ることができて、ラッキー。逆にむすっとしている 人を見ることが多い日は、ちょっと気だるい日になる。世界ってもしかして、自分の心の鏡なのかな?
今、ランダムで流れてきた曲で、とても好きな曲が流れ始めた。ふとケータイを見て、何回も聴いていたのに知らなかった曲名と、歌っている方の名前を知った。「おなじ話」という曲で、ハンバートハンバートさんという方々が歌っている。ゆるくでほっこりする。ぜひ聴いて見て欲しいな。
なんだか今回の文章で、ちょっとタイトルがしっくり来るものに変わった。前は「スケッチブック」というタイトルだったのだが、なんだかしっくりきていなくて、でもいいものが思い浮かばなくて、ここにきてやっと、これかも、というものが見つかった。それもこれも、今流れていた曲のおかげかもしれない。
そうやって、偶然と偶然が重なり、また一つと現実が変わっていく。今僕の席の目の前では、娘さんとお母さんが、パンとコーヒーを飲みながら、笑っている。